【暴露】現役公務員が体験した公務員の人事異動の決め方に潜む闇
アゲハ

最悪な部署、評判の悪い部署に配属されてしまった。何で俺がこんな目に遭わないといけないんだ。くそっ!だいたい人事担当はどうやって人事異動を決めているんだ?納得できない人事異動への対処法があれば教えてください。

このような疑問に答えます。

 

こんにちはアゲハです。

私は市役所に勤める勤続15年目を迎える現役公務員です。

今回は私が公務員人生の中で体験してきた人事異動の闇について話します。

ここから話す内容は、私の職場で起きている事実です。全ての公務員職場において共通する話とは限りませんので、参考にしていただけたら幸いです。

公務員の人事異動の決め方

公務員の人事異動は次のように決められています。

  • 人事権を持つ幹部にとって邪魔な存在を左遷する
  • 問題のある職員に制裁を加える
  • その他

それぞれについて詳しく説明していきます。

人事権を持つ幹部にとって邪魔な存在を左遷する

人事権を持つ幹部にとって邪魔な存在は最優先で異動の対象になります。

邪魔な存在とは、主に次のとおりです。

  • 自分たちの決定に反対の姿勢を見せる
  • 自分たちの地位を脅かす影響力を持っている

私の職場では以前、市長派閥と幹部派閥がありました。

市長に匹敵する影響力を持つ人物が、市の運営に関して、頻繁に市長とぶつかっていたものです。

そんな影響力のあった人たちもいまではおとなしくなってしまいました。

全員が発言力ない部署に飛ばされてしまったからです。

おかげで派閥の均衡は崩れ、人事権を持つ幹部はさらにやりたい放題となってしまいました。

このように人事権を持つ幹部は、なによりも初めに邪魔な存在の排除から手を付けます。

問題のある職員に制裁を加える

問題のある職員は、特定の部署に異動させられます。

公務員にはクビがないので、みんなが嫌がる仕事をさせることで、自主退職の流れに持っていくのが狙いです。

私の職場では、生活保護の担当をはじめとする福祉部署が嫌がられています。

福祉部署への配属が決まった途端に退職者が続出するほどです。

そのため、毎年人事異動の時期になると、問題のある人たちがいっせいに福祉部署へと配属されます。

ちなみに、問題のある職員とは、次のような人たちです。

  • 仕事で大きなミスをした職員
  • 幹部に逆らった職員
  • そもそも仕事をする能力がない職員

もちろん福祉部署に異動させられることが一概に制裁であるとは言えません。

福祉の資格を持っている人であれば自ら志願します。

しかし、資格を持たず、明らかに適性のない人が配属されている光景を見ていると、制裁の意図を感じます。

その他

人事権を持つ人にとって邪魔な存在、問題のある職員への制裁が終われば、あとは適当な配置です。

職員の適性は特に考えず、適当に配置をしていきます。

なぜなら、人事権を持つ幹部は、現場の状況職員の適性など全く把握できていないからです。

結果として、次のような適当な配置が行われます。

  • 事務能力がない人間を経理担当に置く
  • 対人能力が低い人間をクレーム対応の部署に置く
  • パワハラを行う危険人物をほったらかしにする

    適当な配置の中で、適性に合う部署に配属されるケースもゼロとは言えません。

    運よく自分に合う職場に異動できる可能性もあるでしょう。

    しかし、それは本当に稀なケースです。

    【納得できない!】公務員の人事異動への対処法

    諦めて次の人事異動の時期を待つしかありません。

    異動希望を出して、次の人事異動に備えましょう。

    なぜなら、人事異動は職務命令だからです。

    職務命令は基本的に覆すことができません。

    仮に、職務命令に背くと、懲戒処分の対象となるため、状況が悪化する可能性もあります。

    私はいま生活保護の担当部署に所属しているのですが、配属が決まったときは人事担当に何度も抗議を入れていました。

    どうにかして納得できない人事異動の決定を覆したいと思い、さまざまな人に相談もしました。

    しかし、どれだけ申し立てようが、取り合ってもらえませんでした。

    そして、人事担当から、職務命令に従わないのであれば、懲戒の対象になる。と言われたことを機に、私の闘いは終わりました。

    それから私は現在の福祉部署から約10年間出られていません。

    何度も抗議を入れた私の行動が仇になった可能性があります。

    不当な公務員の人事異動に対しては、過去の判例において、人事権の濫用を指摘し、不服申し立てが認められたケースがあります。

    人事異動の命令に対する取り消しが認められた例

    大阪高裁平成 27 年6月 18 日判決、労働判例 1122 号 18 頁

    処分取消等請求控訴(大阪市・市交通局長(転任))事件

    しかし、判例からもうかがえるように、明らかに不当な人事異動でない限りは認められる可能性は低いです。

    なので、諦めて次の人事異動の時期を待つしかありません。

    人事異動に潜む闇はなくならない

    人事異動の決め方に潜む闇とは、人事権を有する幹部による自分勝手な異動という話でした。

    職員の適性職場の状況などは考えられていないというのが事実です。

    とても理不尽で腹立たしい事実でありますが、残念ながら闇を消し去ることは不可能です。

    理由は2つあります。

    • 現場を知らない人たちが人事権を持っているから
    • 適当な人事異動をしても、人事権を持つ幹部は痛くもかゆくもないから

      私の職場では、人事異動がめちゃくちゃです。

      具体的には、次のような感じです。

      • 異動志願者の調査はたくさん行われるのに、異動希望が通らない
      • 少しでもミスや問題があれば、すぐに制裁部署へ配属させられる
      • 人事権を持つ幹部が好意を抱いている部署には、幹部の気に入った多くの優秀な人材が配属される
      • 気に入らない部署の職員の数を激減させ仕事を回らなくする

      もちろん中には職員の適性や職場の状況を考えた人事異動があるかもしれません。

      しかし、直接その職場で働いこともない人間が、職員の適性や職場の状況を考慮できるかと言えば不可能でしょう。

      なので、人事異動に潜む闇はなくならないのだと覚悟しましょう。

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