

復帰に向けて療養しているけど、また職場環境を変えてもらえなかった。このまま戻っても、また同じように休職を繰り返すのではないか?いっそのこと転職してイチからやり直したいけど、休職期間中の公務員が転職活動なんてしてもいいのかな?!休職中に転職活動をしたら、今の職場や応募先にバレないかな?!だれか教えてくれませんか!
こんにちは現役公務員のアゲハです。
現役公務員として、休職中に転職活動を行った経験のある筆者が、上記のような疑問に答えます。
辛い状況を変えたいけど、「なかなか一歩が踏み出せない」、という方のためのヒントになればと思います。
休職期間中の転職活動はしてもよいのか??
公務員法的に問題がないのでおっけいです。
私自身も、「病気療養のために職場環境を変えるべきだ。」という主治医からの応援のもと、気にせず転職活動を行いました。
とはいえ、そう簡単に割り切って転職活動をしようという気持ちにはならないはずです。
なぜなら、次のような建前があるからです。
- 税金をもらいながら転職活動をするなんてもってのほかだ
- 休職期間とは、復職をするための病気療養に専念する期間だ
しかし、これらはあくまでも建前です。
冒頭でも言いましたが、法的に問題はないので、気にする必要はありません。
一番気にしたいのは、自分の人生です。
結局のところ、
税金ドロボー
と周りから罵られたとしても、いざ働けなくなったときには、誰も面倒を見てくれません。
建前に囚われて、何も行動せずにいては、状況は悪くなるばかりです。
合わない公務員の仕事で体調を崩して、働けなくなってしまい、ずっと生活保護を受給して暮らさないといけない可能性もあります。
一方で、建前を気にせずに転職活動を行い、自分に合った仕事を見つけることができれば、新しい会社の一員として納税していくことができます。
何度も休職と復職を繰り返しながら無理に公務員でいるよりも、休職期間中にきちんと方向性を決めて転職することの方が節税につながるということです。
なので、建前なんてものは気にせずに、休職期間中であっても、自分の人生のために転職活動を行っていきましょう。
転職活動がうまくいけば国のためにもなるのですから、ためらう必要はないのです。
休職期間中の転職活動は今の職場や応募先の企業にばれるのかな?
今の職場と応募先の企業のどちらについても、黙っていれば休職期間中の転職活動がバレることはないです。
応募先の企業が、積極的に今の職場に転職活動の連絡をするということもないので、現職場にバレる心配はないので安心してください。
在職しているという設定で立ち振る舞えたら、まず問題はありません。
ただし、次のような場合は休職を怪しまれる可能性があります。
- 時間に圧倒的な余裕を感じさせられる場合
- 納税通知書の総所得金額が明らかに少ない場合
たとえば、平日の日中に面接を受けに行ったり、いつでも入社可能だと答えるなど、
普通に働いているとできないような、立ち振る舞いをしてしまうと、
「この人はなぜこんなに時間に余裕があるんだ?」
「仕事の引き継ぎとかしないでもいいのかな?」
と疑われるきっかけとなるので、注意が必要です。
このように、内定が出るまでの状態であれば、ある程度の注意を払うことで隠し通せます。
一方、内定をもらったあとは、前年度の総所得金額をもとにバレる可能性が出てきます。
たとえば、休職期間が長期にわたっていて、給与額が著しく下がっている場合は危険です。
公務員は、病気休暇を3カ月以上取得した場合に給料が8割支給、1年以上の休職の場合は、傷病手当が給料の約6割支給となります。
休職期間が半年ほどになってくると、さすがに給料額がガクッとさがってしまうので、ばれる可能性が高くなってきます。
なぜなら、ボーナス額にも影響が出てきて、年間の総所得金額に大きな変動が現れるからです。
そうなると、転職が成功してから、新しい会社の経理により税金の手続きが行われた際に、前年の収入が転職活動中に事前申告していた金額よりも低いと、
「こいつ休職してたんじゃないの?」
と疑われることとなります。
逆に、3カ月以内の病気休暇中であれば、給与は満額支給されるため、給与額から休職していたことがバレる可能性もまずないでしょう。
また、たとえ休職していたとしても、その期間がたった1か月のような短い期間であれば、総所得金額に大きな影響も及ぼさないので、納税通知書からパッと見で判断するのは難しいです。
これらの場合であれば、公務員の年齢に応じた給与額に精通している人でもいない限りは、ばれることはないでしょう。
とはいえ、転職活動中に行う給与額の申告はすべて自己申告制です。
休職期間にもよりますが、応募先の企業に対して、給与明細を提出させられるということもありません。
なので、応募の時点で報告する月収と年収をある程度少な目に申告していればバレる可能性は低くなります。
本気で誤魔化そうと思えば、誤魔化しようがあるという話です。
休職期間中の転職活動はデメリットになるのかな?
休職を隠すか隠さないかの判断は、休職中であるという事実が転職活動にどれだけのデメリットになるかによります。
もしも休職期間中の転職活動がムリゲーな場合、全力で隠し通したいですよね。
ということで、ここからは
「実際に休職期間が及ぼすデメリットはあるのか?」
という内容で、私の体験談を紹介していきます。
私は以前に、休職期間半年の状態で転職活動を行っていたことがあります。
全応募件数は35社で、休職中であることを事前に開示して応募した会社は30社、残り5社は休職を隠してた状態で応募しました。
休職理由を開示した企業のうち書類選考を通過したのは、わずか2社のみでした。
逆に、休職を伏せて応募した会社は5社のうち、4社が書類選考を通過しました。
休職を開示した会社と隠した会社の総数に差があり、きちんとしたデータとは言えません。
また、書類選考落ちにも、さまざま理由があるので、休職中であったが全ての原因であるとも限らないです。
もしかしたら、女性をターゲットにした募集だったのかもしれませんし、20代の人が欲しかったのかもしれません。
公務員が嫌いだったのかもしれませんし、経験者が欲しかったのかもしれません。
ただ、実際に面接を受けたときに、
「本当に働けるの?だいじょうぶなの?」
と何度も念押しされたこともあり、休職が大きなハンデになっていると感じました。
よそうどおりの結果ですね、、、
まとめ
以上、休職中の転職活動についての話でした。
休職期間中だとしても、人生を変えたいのであれば、ガンガン転職活動をやりましょう。
ただし、休職期間中の転職活動は難易度が上がるので覚悟が必要です。
休職期間の長さによる給与額の変動が大きすぎる場合は、休職の事実を隠すのは難しくなります。
しかし、それでも休職中であることを隠しとおしたいのであれば、内定が出たあとのことも視野入れ、給与額から休職が悟られないように、応募書類の段階から細心の注意を払いましょう。
ちなみに転職エージェントの人に聞いた話ですが、休職期間が1か月を超える場合は、事前に申告しておくのがマナーとのことです。
そして、もしも休職の事実を隠していたことがバレると、内定が取り消される可能性もあります。
最後に個人的な感想としては、休職はデメリットになるけど、きちんと応募先に伝えてよかったなと感じています。
一番の理由としては、リラックスして転職活動が行えた点です。
休職理由とリンクさせて志望動機などをきちんと説明できたので、前向きな転職活動ができました。
価値観の相違により内定を辞退させていただきましたが、ありのままの自分を受け入れてもらえたのがとてもうれしかったです。
さいごになりますが、最近では心の病による休職者も増えており、休職期間中に転職活動を行っている方も珍しくないです。
きちんと準備をすれば、休職中であっても転職活動を行っていけます。
今回の記事を読んでいただいた方が、
「休職中に転職活動はできない。」
「休職中の転職活動は無駄。」
という先入観を取り除くきっかけになると幸いです。