【公務員の災害対策】台風や地震が発生したときの市役所の業務内容

どうもアゲハです。

市役所職員になったら配属された職場の仕事を行うこととなります。

ここまでは民間企業と同じです。

しかし、公務員である以上避けられない業務があります。

「住民の税金」を給料としてもらっている公務員だからこそ課せられる特別業務です。

今回はそんな特別業務である「避難所の開設」について紹介していきます。

災害が起きた時の避難所開設は公務員の仕事

避難所として指定されている学校や公民館に自治体の職員が事前に割り当てられ、地震や台風などの災害が起きた時、起きそうな時に市役所や区役所などの職員は避難所を開設します。

避難所を開けるかどうかは市長の判断によるもので、災害が起きる可能性が低くても市長が避難所を開設すると言えば開設する必要があります。

2018年に日本に大きな被害をもたらした台風21号と相次ぐ地震の発生以降、自治体の災害に対する意識は変わりました。

何かがあってからじゃ遅いという考えから、災害に対して敏感となり明らかに逸れていたとしても台風が発生したら避難所を頻繁に開設するようになっています。

そのため、台風や地震が来るたびに時間外勤務を強いられるような状況です。

家が遠くても避難所に配置されるし、開設しろと言われる

避難所に配置される職員は、近隣に住む職員から選ばれます。

台風や地震などの災害発生時は公共交通機関である電車やバスが止まる可能性がありますし、遠方から避難所まで駆け付けることが困難となる可能性があるので当然の話です。

しかし、近年は職員数の不足からそうも言っていられない状況になっています。

人件費を減らすための職員数削減により、職員全員を避難所に配置せざるを得なくなっています。

どれだけ家が遠くても災害発生時には避難所へ駆けつけなければいけません。

私自身、電車で1時間以上かかる他の自治体に居住していますが、避難所の職員に配置されています。

公務員の命 < 住民の命

災害が発生した場合、何としても避難所へ駆けつけなければいけません。

避難所へ配置された職員には災害時に「避難所へ行け」という命令が下り、その命令に反した場合は懲戒の対象になってしまいます。

(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)

地方公務員法第32条 職員は、その職務を遂行するに当たつて法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。

(懲戒)

地方公務員法第29条 職員が次の各号の一に該当する場合においては、これに対し懲戒処分として戒告、減給、停職又は免職の処分をすることができる。

一 この法律若しくは第57条に規定する特例を定めた法律又はこれに基く条例、地方公共団体の規則若しくは地方公共団体の機関の定める規程に違反した場合

二 職務上の義務に違反し、又は職務を怠つた場合

三 全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあつた場合

公務員である以上、住民のために自分の命を賭けなければ処分されてしまう可能性があります。

ちなみに、2018年の台風21号が上陸した際、公共交通機関は停止し強い雨風により外出が困難でした。

避難所へ駆けつけることができない旨の報告をしましたが、そんな私に対して上司は、「お前がどうなろうが早く来い。来なければ職務命令違反だ。」と言ってきました。

私は大豪雨の中、やむを得ずに避難所へ行くこととなりましたが、運が悪ければ自分の命を失っていてもおかしくない状況でした。

公務員は何でも屋

公務員になると通常業務以外に、多くの不本意な仕事を行わなければいけません。

災害が発生したら避難所を開設しなければいけませんし、被害が発生した場合の対応に追われる場合もあります。

実際に大豪雨により町が冠水した際は、水浸しになった住宅を回って消毒作業を行いました。

汚い家の消毒をさせられた上に、「どうしてくれるんだ?」と災害に対するクレーム対応までさせられる有り様です。

公務員になると、誰もやりたがらない仕事をさせられ、誰にもぶつけようのない怒りや不満をぶつけられることになります。

「知ったことか」とばかり思う毎日が待っています。

公務員を目指す場合は業務内容をきちんと把握すべき

私は市役所に勤務するまで、市役所の業務内容を単純なものだと考えていました。

配属された部署の通常業務を毎日行うだけだと言うものです。

選挙の時に投票所にいる人や災害発生時に避難所にいる人が自治体の職員だということは考えていませんでしたし、そんな仕事があるとは思いもしませんでした。

そのため、市役所に入ってから選挙や災害の時の特別業務を強いられたときに衝撃を受けました。

「休日返上で何故こんなことをしなければならないんだ。」

私の理想の公務員像はすぐに壊されました。

これから公務員を目指す方は、今一度公務員の業務内容を見つめ直すことをオススメします。

  • きれいだと思う公務員の仕事は、実はみんなが嫌がる仕事ばかりであること。
  • 給料=税金であることで、息苦しい思いをする可能性があること。
  • 職務命令違反による処分が法律に明記されていることで、危険な目に遭う可能性があること。

「こんな面倒な仕事、誰がやるんだろう?」

目指していた公務員の仕事が、実は嫌なものだらけだったとならないように注意してみましょう。