

せっかく公務員になれたのにパワハラ受けてる。まさか法律を守る立場の公務員にパワハラがあるとは思わなかった。でもどうしたらよいかわからない。誰か教えてください。
こんにちは現役公務員のアゲハです。
私は現役公務員として、これまで自身がパワハラを受け、同僚がパワハラを受けている光景を目の当たりにしてきました。
それらの経験を踏まえて、あることに気づきました。
それは、いざパワハラを受けると、途方に暮れてしまうという事実です。
「自分が悪いのか?」「加害者が悪いのか?」「何で職場は守ってくれないのか?」
さまざまな感情に襲われ、自分がどうしたらよいかわからなくなってしまいます。
私自身がそうでした。
ということで、今回は現在パワハラを受けていて、「自分がどうしたらよいか分からない人」向けの記事を書きました。
パワハラの恐怖から解放されるために一緒に計画していきましょう。
公務員のパワハラを受けたときの選択肢
パワハラを受けてる人が取れる行動は次の2つです。
- パワハラの証拠を取って反撃する
- 病気休暇をとって逃げ切る
やり返すか逃げるかの2択しかありません。
パワハラを耐えるという選択肢もありますが、それでは状況はよくなりません。
なぜなら、パワハラは放置してもエスカレートするからです。
パワハラをするようなやつは痛い目に遭わないと、どんどん調子に乗ります。
私も以前にパワハラをひたすら耐えた時期があります。
あのときはよく次のようなことを願っていました。
「いつか誰か助けてくれる。」「いつかアイツが裁きを受ける日が来る。」
本当はダメかもしれませんが、「事故に遭ってくれないかな?」と祈っていたものです。
しかし、どれだけ願ったところで状況は良くなりませんでした。
パワハラはエスカレートするばかりで、私の精神は衰弱していきました。
日に日に強くなる罵声の数、人格否定など、本当に辛かったです。
この経験から、パワハラが止む日を待っても意味がない事実を悟りました。
もちろん、突然パワハラ被害から解放される可能性もあります。
パワハラ野郎があるとき不幸に見舞われ、パワハラができない状態になってしまうケースです。
実際に私の身近でパワハラを繰り返してきた奴が、病気で倒れてしまった光景を目の当たりにしたことがあります。
重病を患ったことで仕事をまともに行うことができなくなり、それまでの威勢はなくなりました。
おかげでそいつからパワハラを受けていた多くの被害者が救われる結果となりました。
このように、パワハラがなくなる日が必ずしも期待できないというわけではありません。
しかし、基本的にこのようなラッキーなイベントは起きないものです。
悲しいもので、周りに攻撃的なやつほど長生きしたりするものです。
何かしらのアクションを動かさない限り、状況は変わらないのが現実ということです。
なので、状況を変えたいと思うのであれば、ただ耐えるのではなく、何かしらのアクションを起こしましょう。
公務員のパワハラを受けたときに取れる選択肢の詳細
それでは、ここからはパワハラを受けた人が取れる行動を紹介します。
パワハラを受けたら、あなたに取れるのは次のいずれかの行動です。
- パワハラの証拠を取って反撃する
- 病気休暇をとって逃げ切る
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
パワハラの証拠を取って反撃する
「パワハラが許せない!」
加害者を駆逐する勇気のある人は、証拠を手に入れて反撃しましょう。
やるなら徹底的に相手を潰す覚悟を持って準備するべきです。
パワハラの反撃方法を詳しく書いた記事については、別に用意しています。
以下のリンクが見に行けるので、興味のある方は参考にしてください。
パワハラをしたやつに反撃したら、どのような結末を迎えるのかを紹介しています。
病気休暇をとって逃げ切る
「パワハラ野郎が怖くて反撃できない、、、」
加害者が怖くて反撃できないなら、無理をする必要はありません。
とりあえずパワハラから逃げましょう。
具体的には、病気休暇をとってパワハラから距離を置くのです。
「え?病気休暇って簡単に取れるものなの?」
これまでに病気休暇をとったことのない方は、疑問に思うかもしれません。
そんな方のために、病気休暇の取り方についての記事を用意しています。
以下のリンクが見に行けるので、興味のある方は参考にしてください。
たび重なる病気休暇や休職を経験した筆者が、病気休暇の取り方について、注意点をまとめています。
公務員のパワハラと職場の実態
以上、逃げるか反撃するかの2つの選択肢を紹介しました。
とはいえ、公務員のパワハラと職場の実態として、過酷な現実があります。
それは、パワハラを受けたときに反撃をしないと、問題解決にはいたらない可能性が高いという現実です。
なぜなら、パワハラからただ逃げても、公務員の職場がパワハラ問題を隠蔽するからです。
2020年6月にパワハラ防止法が施行され、パワハラは罰せられやすい世の中になりました。
私の職場でも、放置されてきたパワハラが次々と摘発されています。
摘発されれば、パワハラは公務員の信用失墜行為に該当するため、加害者に懲戒処分など社会的なダメージを与えられるようになりました。
パワハラが横行していた少し前の時代から考えると大きな変化です。
とはいえ、全てのパワハラが摘発されているわけではありません。
大ごとになっていないだけで、いまだに放置されているパワハラは存在しています。
結局のところ、摘発されているのはあくまでも証拠を持って反撃できた場合に限ります。
病気休暇で逃げても問題視されづらいのが現状なのです。
なので、仮にパワハラが原因で被害者が休んでいたとしても、反撃をしなければ、その休暇の原因はパワハラではなく、「休んだ人間の心の弱さによるもの」で片付けられる可能性があるということです。
私も過去にパワハラを受けたときに病気休暇を取得し、パワハラ被害から逃げたことがあります。
しかし、職場はパワハラ問題への対策を何もしてくれませんでした。
人事が行った仕事といえば、私の病状を示す診断書を受け取り、病気休暇を取得するため手続きを行ったのみです。
その結果、パワハラ加害者は何の処罰を受けずに、普通に昇格していきました。
次々と被害者を増やしているのに、人事はいまだに見てみぬふりを続けています。
もちろん、きちんとした職場であれば病院休暇の原因を探り、パワハラの解決に動いてくれるでしょう。
本来であれば、法を遵守すべき公務員がパワハラという違法な行為を放置しておくはずがありません。
しかし、基本的な公務員の悪しき風習として、明るみに出ない面倒ごとはスルーされてしまいます。
公務員の不祥事がギリギリになるまで世に出回らないのがその例です。
つまり、病気休暇を使って逃げることに成功しても、パワハラを大ごとにしない限りは、パワハラ加害者に処罰を与えるのは難しいということです。
真にパワハラの恐怖から解放されるためには、立ち向かいましょう。
ちなみに、もしパワハラの告発に成功すれば、加害者と別の部署配置が望めるだけでなく、「こいつにパワハラをするとやり返されるかも、、、」というイメージを持たれるようになります。
今後パワハラを受けづらくなるというオマケ付きであることも注目したものです。
どうしてよいかわからない方への提案
ここまで読み進めていただきありがとうございます。
そうは言っても、反撃するかどうかをすぐに判断するのは難しいと思います。
そんな方には、「とりあえず病気休暇で逃げよう!」と提案します。
先ほども話しましたが、パワハラを放置しても基本的に状況は良くなりません。
パワハラはエスカレートし、我慢すればするほど体調を崩してしまうだけです。
精神を蝕まれることで、自分の人生を完全に棒に振る可能性も出てきます。
理不尽をただ単に耐えても、何も生まれないのです。
私はパワハラを限界まで耐え続けた結果、うつ病を発症しました。
そして、自分の無力感を忘れるためにギャンブルに没頭するようになり、ギャンブル依存症という不治の病も抱えてしまいました。
病気を発症してから10年以上が経過し、いまではようやく安定していますが、それでも完治したとはいません。
当時を振り返ると、「病気がひどくなる前に、もっと早く休んでいたらよかったなぁ、、、」と感じるばかりです。
加害者が裁かれることもなく、本当にムダな時間を過ごしたと思います。
世間一般の常識では、「困難からすぐに逃げようとするのはよくない。」と思われがちです。
たしかに人は困難を乗り越えてこそ強くなっていきます。
辛いことから逃げてばかりだと、逃げ癖がついてしまいます。
しかし、そこにパワハラは該当しません。
パワハラに関しては理不尽の極みであり、加害者に圧倒的な非がある行為だからです。
なので、パワハラを受け、どうしてよいか悩んでいるのであれば、パワハラから距離を取るために休暇を取りましょう。
さいごになりますが、公務員として受けられる最大の恩恵は、「病気休暇を取ってもクビにならない。」ことです。
決められた期間であればクビにならずに休めるのですから、使わない手はありません。
ゆっくりと休養し、自分の人生にとって後悔のない答えを出していくのが一番です。
それでは、この記事を見ていただいた方が、穏やかな生活を送れることを祈ります。